公式大会では主審が大会側から用意されることがほとんどです。
しかし、非公式大会やスクールが主催している大会になると主審をチームから出すことも多くなります。そこで「インターバルコールはどうすればいいの…?」と悩んでしまう人も少なくありません。
今回は、バドミントンのインターバルコールはどうするのか解説します。
主審コールの仕方一覧
「日本教職員バドミントン連盟」さんが主審コールの仕方を表にまとめていましたので、参考までに共有します。
1 |
最初のサービングサイドとレシービングサイドを決めるとき |
(コインを用いる場合は)トスをします。 じゃんけんをしてください。 |
2 |
プレーヤーを紹介するとき (1) シングルスのとき
例 xさんがサーバーの場合 (2) ダブルスのとき
例 wさんがサーバーで、zさんがレシーバーの場合 [団体戦の場合] |
(言いながら右、左を指す) オンマイライト xさん a(チーム名) オンマイレフト yさん b(チーム名) xさん トゥサーブ オンマイライト wさん xさん a(チーム名) オンマイレフト yさん zさん b(チーム名) wさん トゥサーブトゥ zさん
[競技規則書 p80-81参照] |
3 |
マッチ(試合)を始めるとき |
ラブオール、プレー |
4 |
プレーの中断やインターバル、チェンジエンズの後、プレーヤーにプレーを再び始めるように指示するとき |
プレー
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5 |
フォルトが起きたとき レシーバーのフォルト サーバーのフォルト (1) サービスジャッジがフォルトとコールしたとき (2) サービスジャッジがいないとき |
フォルト(明らかなときは省略してよい) フォルト レシーバー
サービスフォルト コールド
フォルト |
6 |
レットにするとき |
レット または プレイ ア レット |
7 |
サービングサイドがラリーに負けて、相手側のサービスになるとき |
サービスオーバー
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8 |
(1)スコアをコールするとき 例1 サービングサイドのスコアが8、レシービングサイドのスコアが3 例2 5対5の同点 (2) 第1ゲーム(または第2ゲーム)で、 一方のサイドのスコアが11点に達した とき(11-8の場合) (3) 60秒のインターバルが40秒経過 (4) インターバルが終わったら (5) どちらかのサイドが20点になったとき ① あと1点でゲームが終了するとき (20-14の場合) ② あと1点でマッチ(試合)が終了するとき(例20-16の場合) (6) 20点オールになったとき (7) どちらかのサイドが29点になったとき(例29-28、29-29の場合) |
エイト スリー
ファイブ オール (最後のラリーが終ったらストップウォッチをonにする)(場合によっては、「サービスオーバー」) 11 – 8、インターバル コート番号、20秒(2回繰り返す) 例 11 – 8、プレー
ゲームポイント 例 20 ゲームポイント14 マッチポイント 例 20 マッチポイント16 20オール 例 29 ゲームポイント28 例 29 マッチポイントオール |
この表を見て分かる通りインターバルの際のコールは「プレー」と声に出すだけでOKです。
インターバルの時間についてはこちらをご覧ください。

公認審判員の規定
ちなみに、公認審判員の規定においては以下のようになっています。
- ⑸ それぞれのゲーム中、どちらかのサイドのスコアが11点になったなら、拍手喝采にかかわらず、場合によっては、「サービスオーバー」とコールして、11点目のラリーが終了したらすぐにスコアをコールし、続いて「インターバル」とコールする。これは競技規則第16条第2項⑴に基づいて認められたインターバルの始まりとなる。それぞれのインター
バルでは、サービスジャッジは、コートにモップ掛けが必要かどうかを確認する。 - ⑹ どちらかのサイドが11点になったときのインターバル(競技規則第16条第2項⑴参照)で、40秒経過したら、「(必要ならばコートナンバーをコールし)、20秒」とコールし、そのコールを繰り返す。
第1ゲームと第2ゲーム中の、そして第3ゲームでプレーヤーがエンドを替えた後のインターバル(競技規則第16条第2項⑴参照)では、どちらのサイドも同時に2人までコートに入ってきてもよい。そして、主審が「…20秒」とコールしたら、コートを離れるものとする。インターバル後、ゲームを再開するときは、スコアを繰り返した後に、「プレー」と
コールする。もし、プレーヤーが競技規則第16条第2項⑴に基づくインターバルを要求しないときは、インターバルなしで、そのゲームでのプレーを続けることとする。
ルールに厳しい大会であればこのルールを厳守しなければなりません。こちらは「バドミントンルール百科」を参照しています。
さらに詳しいルールはこちらをご覧ください。

バドミントンの主審とは
さて、そもそもの話に戻りますがバドミントンにおいて「主審」とはどんな役割を果たすのでしょうか。
Wikipediaにはこのように記載されています。
主審(しゅしん)とは、スポーツ競技などの審判員の中で主な判定を下す者を指す。複数の審判員によって構成される審判団の中で、最終的な審判は主審に委ねられる。
引用:主審
バドミントンにおいては、
- 試合の開始・終了・休憩時間の管理
- サーバー・レシーバーの確認
- ルール違反のチェック
- スコアシートの記入
- レフィリーへの報告
などを主審が行います。
初めて主審をする時の心構え
試合の多くは主審の判断に委ねられます。
例えば、インかアウトかで揉めた時は主審が解決しなければなりません。わずか1点ではありますが、その1点が試合を大きく左右することも少なくないのです。
大きな責任を負うことになる主審を初めて務める時の心構えはどのようにすればいいのでしょうか。
はっきりとコールする
まずは、はっきりとコールしましょう。
プレイヤーに聞こえない声でコールをしても主審の意味がありません。お互いに聞こえる声でコールしてください。
サービスフォルトは意識して見る
サービスがフォルトなのかどうかは試合を大きく左右する要素の1つです。
「見落としていた…。」となればそれを判断する人がいなくなってしまいます。主審の役割になりますので集中して試合を見届けましょう。
事前練習しておく
いきなり決勝戦の主審を任されても大丈夫なように、事前練習はしておきましょう。
小さな大会では人に助けを求めることができるかもしれません。ただ、大きな大会になるとすべての権限が主審に委ねられますのでルールに疑問があっても質問することができないのです。
事前に練習しておき100%完璧な状態で主審に臨めるようにしておくべきです。
まとめ
インターバルのコールはルールをしっかりと知らないとどうしていいかわからない部分でもあります。
ただ、バドミントンのルールブックはネットに公開されていますので事前に目を通しておくようにしましょう。またどうしても間に合わない時は人に聞いてルールを確認することもOKです。
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